今日は宣告どおり、EDH《放浪の吟遊詩人、イーサーン》の調整内容についてまとめます。
使っていてかなり楽しいデッキになったので語ることが多く、今日は久々に長文の日記になりそうです。

まずはリストから。


◆General
《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》

▽Creature 34
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《Fyndhorn Elves》
《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary》
《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》
《天光を求める者/Seeker of Skybreak》
《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《Elvish Spirit Guide》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《ケイラメトラの侍祭/Karametra’s Acolyte》
《アルゴスの古老/Argothian Elder》
《マスティコア/Masticore》
《酸のスライム/Acidic Slime》
《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》
《収穫の魂/Soul of the Harvest》
《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》
《威厳の魔力/Regal Force》
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
《テラストドン/Terastodon》

▽Instant 3
《みなぎる活力/Vitalize》
《輪作/Crop Rotation》
《召喚の調べ/Chord of Calling》

▽Sourcery 9
《動員/Mobilize》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《森の占術/Sylvan Scrying》
《生命の遺産/Life’s Legacy》
《起源の波/Genesis Wave》
《自然の秩序/Natural Order》
《調和/Harmonize》
《集団潜在意識/Collective Unconscious》
《歯と爪/Tooth and Nail》

▽Artifact 16
《ManaCrypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《探検の地図/Expedition Map》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《教術師の石/Magewright’s Stone》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
《幻術師の篭手/Illusionist’s Bracers》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》
《暗黒のマントル/Umbral Mantle》
《威圧の杖/Staff of Domination》
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》

▽Enchantment 5
《繁茂/Wild Growth》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《踏査/Exploration》
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《森の知恵/Sylvan Library》

▽PlanesWalker 1
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》

▽Land 31
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《裏切り者の都/City of Traitors》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《さびれた寺院/Deserted Temple》
《苔汁の橋/Mosswort Bridge》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《ワイアウッドの番小屋/Wirewood Lodge》
23《森/Forest》



概要
狙いは変わらず、最大限の速度でイーサーン着地から連続で起動し、何らかのコンボor並べてビヒモスまで繋げるデッキです。
基本的な動きは、

①1~2t目に《放浪の吟遊詩人、イーサーン》着地
②《クウィリーオン・レインジャー》や《スクリブのレインジャー》でイーサーンを連続起動させ、マナ生物や《激情の共感者》(主に《威厳の魔力》をサーチ)を持ってきてリソースを稼ぐ。
③稼いだリソースの内容に応じて無限コンボか《孔蹄のビヒモス》でフィニッシュ。

という文章にすると分かり易いもの。
ただし、実際に動かすと選択肢の多さから③に辿りつくルートを選ぶのが難しいので練習が必要です。



各要素の役割

クリーチャーのアンタップ
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
《天光を求める者/Seeker of Skybreak》
《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》
《みなぎる活力/Vitalize》
《動員/Mobilize》
《教術師の石/Magewright’s Stone》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
《暗黒のマントル/Umbral Mantle》
《威圧の杖/Staff of Domination》

イーサーンをアンタップし起動回数を増やすのはもちろん、マナ生物をアンタップして大量マナの確保を狙います。
中でも《種子生まれの詩神》は相手ターンごとにイーサーンを起動できるようになるため、場に出るとかなりヘイト値が上がる生物です。
また《動員》《みなぎる活力》は僅か1マナで全クリーチャーをアンタップでき、マナ生物の多いこのデッキでは《暗黒の儀式》や《Sacrifice》も目じゃない量のマナが出せます。

これらのアンタップ要因とマナ生物からの大量マナで、最低でも1ターンに2回はイーサーンを起動できるようにするのが勝ちに向かう第一段階になります。


速攻
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
《調和の中心/Concordant Crossroads》

このデッキにおける速攻は、主にマナ生物の即起動による大量展開を狙っています。
イーサーンが1,2ターン目に場に出ている事が前提なので、イーサーンを速攻で起動する動きはあまり狙っていません。

また《雲石の工芸品》による無限マナ、《ワイアウッドの共生虫》のエルフ再利用などのテクニックに使用します。


手札の補充手段
《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
《収穫の魂/Soul of the Harvest》
《威厳の魔力/Regal Force》
《生命の遺産/Life’s Legacy》
《起源の波/Genesis Wave》
《調和/Harmonize》
《集団潜在意識/Collective Unconscious》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《森の知恵/Sylvan Library》

イーサーンによる生物サーチだけでは無限コンボには入れないので、これらのカードでリソースを補充し無限コンボのためのパーツを集めます。
パワーの高い生物が少ないため《重大な落下》や《魂の威厳》は採用しませんでしたが、足りないと感じた場合は入れても良さそうです。
また大量にマナがかかりますが、《系図の石版》も生物が並びやすいこのデッキではオススメです。


妨害手段
《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《マスティコア/Masticore》
《酸のスライム/Acidic Slime》
《テラストドン/Terastodon》

相手のアクションに少しでも干渉するため、邪魔にならない程度に妨害手段を投入しました。
各マナ域に散らす事で、イーサーンの詩句カウンターに合わせて妨害手段を持ってくる事ができます。

重い《テラストドン》だけは異色ですが、マナ加速からの《緑の太陽の頂点》や《自然の秩序》など叩きつけて強い手段が欲しいため入っています。



搭載されている無限コンボ
基本的には「無限マナを発生させるコンボ」+「無限マナを消費するカード」の組み合わせで勝負を決める事になります。
キーとなるカードが置物である事が多いので、この項では置物をベースに無限コンボが可能な組み合わせを紹介します。


《威圧の杖》
《ラノワールの使者ロフェロス》などと絡める事でお馴染みのコンボカード。
無限マナの使い道にもなるので、決まったらほぼ勝ちなのがグッド。

+5マナ以上出るマナ生物
 =無限マナ、無限ドロー、無限生物タップ

+5マナ以上出る土地
+《旅するサテュロス》or《アルゴスの古老》or《クローサの拳カマール》
 =無限マナ、無限ドロー、無限生物タップ


《暗黒のマントル》
こちらもお馴染みのコンボカード。
普通のデッキでは無限マナと無限パンプだけですが、召喚酔いしていないイーサーンが入れば能力を無限に起動できます。(=ほぼ勝ち)

+4マナ以上出るマナ生物
 =無限マナ、無限パンプアップ、無限に生物アンタップ

+4マナ以上出る土地
+《旅するサテュロス》or《アルゴスの古老》or《クローサの拳カマール》
 =無限マナ、無限パンプアップ、無限に生物アンタップ


《雲石の工芸品》
無限コンボに変則的な動きの多いカード。ヘイトを気にしないのであれば、ただ置いておくだけでも役に立つタイミングも多い。
《ファイレクシアの破棄者》や《マスティコア》ではコンボスタートできないので注意。

+速攻を与える手段
+2体分のマナを出せる生物の組み合わせ ※注
 =無限マナ、無限生物出し入れ

+大量にマナの出る生物
+《永遠の証人》
+《動員》or《みなぎる活力》
+何でも良いので生物1体(永遠の証人を手に戻すため)
 =無限マナ、無限生物出し入れ

※注
土地を起こせる生物+《ガイアの揺籃の地》などでも可。
変則的なところだと《桜族の斥候》+大量マナの出る土地+《クローサの拳カマール》でも無限マナになる。(土地を何度も出し直せるため)


《ブライトハースの指輪》or《幻術師の篭手》
コンボは少ないのですが、それ以外の要素で役に立ちそうなので採用しているカード。《旅するサテュロス》などの能力をコピーしてマナを伸ばします。
一応、イーサーンの能力をコピーする事もありますが、殆ど使用しないかと。

+《天光を求める者》
+マナ生物(《ブライトハースの指輪》の場合は3マナ以上出るもの)
 =無限マナ、無限アンタップ

《ブライトハースの指輪》のみ
+《ガイアの揺籃の地》or《ニクスの祭殿、ニクソス》(4マナ以上増える状態)
+《さびれた寺院》
 =無限マナ、無限土地アンタップ


《ワイアウッドの番小屋》
コンボよりも《ティタニアの僧侶》を起こす事が多いです。

+《アルゴスの古老》
+《ガイアの揺籃の地》or《ニクスの祭殿、ニクソス》(2マナ以上出る状態)
 =無限マナ


無限マナを消費するカード
無限マナから勝てるカード達です。ドローやサーチを駆使し、これらのカードへ辿りつく事で勝利を目指します。

《起源の波》
⇒デッキ内のパーマネントを全て出す

《クローサの拳カマール》
⇒無限パンプアップ。
⇒何らかの理由でアタックできない場合は《マスティコア》と組み合わせて相手の土地を全て破壊。

《威圧の杖》
⇒無限ドローで上記のどれかに辿りつく



細かいテクニック
このデッキを使ううえでの細かいテクニックです。
私もまだまだ気づいていないものがあると思いますが、ひとまず分かる範囲で。


《放浪の吟遊詩人、イーサーン》の複数起動
1回起動し、解決前に《ワイアウッドの共生虫》などでアンタップしてからまた起動すると、2回目の起動後に置かれた詩句カウンターを参照して生物を2体サーチできます。
今は入れていませんが《ゼンディカーの報復者》が入っていた時は《威厳の魔力》と同時に持ってくる事で、即座に大量ドローが狙えました。


全体除去に対応して《クローサの拳カマール》
撃たれると辛い全体除去ですが、カマールをサーチして場に出せると、残ったマナの数だけ対戦相手の土地を全体除去に巻き込む事ができます。
他にも《ワイアウッドの共生虫》で重要なエルフを逃がしたり、《激情の共感者》で《収穫の魂》をサーチしておいてリカバリを早くすることが出来ます。


アンタップ生物で相手ターンを活用
《クウィリーオン・レインジャー》
《スクリブのレインジャー》
《ワイアウッドの共生虫》
これらの能力は毎ターン1回しか起動できないものの、対戦相手のターンにも1回ずつ起動できます。
対戦相手Aのターンにマナ生物をアンタップし、対戦相手Bのターンにイーサーンをアンタップすれば、相手ターンも含めてイーサーンの起動回数を増やす事ができます。
また森を手札に戻す2体は《桜族の斥候》と組み合わせると、毎ターンに1枚ずつ森をアンタップする事ができます。



今後の調整について
現状、なるべく生物のマナ域を散らすようにしていますが、7マナ域が《威厳の魔力》1枚だけになってしまいました。
《ゼンディカーの報復者》を入れていたのですが、持ってくる事が少なく土地があまり並ばないため解雇してしまったのが原因です。
このままではバランスが悪いため、何らか7マナの生物を入れたいと思います。候補はまさかの《女王スズメバチ》。

また、起動型能力をコピーする2種の置物が、コンボもシナジーも少ないので解雇するかもしれません。
手札を増やせるカードを削りすぎてしまったようなので、《魂の威厳》や《重大な落下》、《系図の石版》を入れようと思います。





さて、久々に長々と日記を書いてしまいましたが、果たして何人が最後まで読んでくれたのでしょうかw
この日記がEDH《放浪の吟遊詩人、イーサーン》を組もうとしている人のヒントになれば幸いです。


今週末は土曜日に秋葉原BMで開店記念大会に出場する予定です。
8月はPTQ、WMCQ、GPと立て続けにプレミアイベントが続くので、7月の最終週くらいはまったり遊びます!

コメント

ジャミラ
2014年7月25日9:04

ゲームプランが分かり易く書かれていて、とても良い記事です!

言われてみれば、2ターン目にイーサーンを出すためのカードが
20枚近く入ってますね。 森を護る者もいい感じです。

イーサーンが毎ターンマナを使うので、ドローが少なくても
マナフラは回避できそうですが、いかがでしょうか?

アルーレンと相性が良さそうに見えます。ジェネラルの再キャストも
追加コストさえ払えば、瞬速で出せるみたいですよ。
アンタップするクリーチャーには、銅角笛の斥候もあります。

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