デュエルコマンダーについて
2013年10月30日 考察 コメント (2)BIG MAGICの総合サイトにデュエルコマンダーの記事が上がりました。
http://www.bigmagic.net/news/0065.html
私はPPU君に誘われ、先んじてデュエルコマンダーに少し触れていたのですが、EDHの大振りでハプニング性の高い部分と競技性を兼ね備えた、とても面白いフォーマットだと思います。
この面白そうなフォーマット、既にEDHやレガシーをプレイしている人は簡単に始められます。
今日は布教するため、海外のデュエルコマンダーの大会結果から見た環境の簡単なまとめをしようと思います。
▽参考
2013/05/09 Bazaar of Moxen 参加者99人
http://www.mtgtop8.com/event2?e=4945
2013/09/08 Manila Duel Commander 参加者50人
http://www.mtgtop8.com/event2?e=5717
2013/09/14 Commander’s Arena 参加者79人
http://www.mtgtop8.com/event2?e=5632
環境に多いジェネラル、色、デッキタイプ
上記のデッキリストを見ると、《アウグスティン四世大判事》や《結界師ズアー》、《幽霊の酋長、カラドール》《聖トラフトの霊》が多いようです。
それぞれのデッキタイプは、
《アウグスティン四世大判事》 ⇒ コントロール
《結界師ズアー》 ⇒ クロックパーミ
《聖トラフトの霊》 ⇒ クロックパーミ
《幽霊の酋長、カラドール》 ⇒ 墓地活用ビートダウン
という感じですね。カラドールこそ勝てていますが、他のデッキは全て青絡みであり、この環境でも青は最強色で間違いないようです。
また白が良く使われています。が、これはデュエルコマンダーで優秀なジェネラルが軒並み白絡みだから、という事でしょう。
それぞれのリストを眺めると、採用されているカードがかなり軽くなっています。
これは、4人分の妨害が飛び交う事で場が膠着し易い多人数戦に比べ、テンポよく展開と妨害を絡めないと勝てない事を意味します。
また驚いた事は、これらのデッキタイプがEDHで良く見かける即死コンボを殆ど搭載していない事です。
トラフトやアウグスティンならまだしも、カラドールが《壊死のウーズ》や《目覚ましヒバリ》を絡めたコンボを入れていない事は意外でした。
恐らくカウンターや軽量除去の採用率が高いため、個々のパーツが弱いor妨害されると多大なテンポロスとなるコンボ要素が弱い環境なのでしょう。
EDHに比べて採用率の低いカード
《リスティックの研究/Rhystic Study》《Mystic Remora》
どちらもタイマンではあまり恩恵を期待できず、特に《Mystic Remora》は払ったマナに似合わない仕事しかしないようです。
《森林の始源体/Sylvan Primordial》
タイマンではETB効果が3分の1なので、当たり前ですね。
《Arcane Denial》
マナ拘束の緩い確定カウンターとはいえ、アドバンテージを与えてしまうのは弱いですね。
《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
デッキにもよると思いますが、万能バウンスも自分のパーマネントを戻されてテンポロスする危険を鑑みて入っていないようです。
EDHに比べて採用率の高いカード
《マナの税収/Mana Tithe》《魔力の乱れ/Force Spike》《目くらまし/Daze》
これらの採用率が高いという事は、かなりのテンポ環境である事が伺えます。
《金輪際/Nevermore》《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
相手のジェネラルを止める事で、デッキを機能不全にさせることができます。
《金輪際》はズアーで持ってこれるため、特に採用率が高めです。
《祖先の幻視/Ancestral Vision》
多人数戦と違い、回ってくるまでのターン数が少ないので、採用圏内のようです。
《失脚/Oust》
能動的に生物をどかせる軽量除去として。ジェネラルに撃つとほぼソーサリー版の《剣を鍬に》として働きます。
(デュエルコマンダーではジェネラルがライブラリーに戻る場合もジェネラル領域に置けます)
各種プレインズウォーカー
多人数戦ではすぐに殴り倒されるプレインズウォーカーも、タイマンではかなり延命できます。
神と名高い《精神を刻む者、ジェイス》はもちろん、《遍歴の騎士、エルズペス》なども殴り合いに強いことから十分に採用できます。
打点の高い生物
《聖遺の騎士》や《タルモゴイフ》など、低マナコストで打点の高い生物も普通に採用できます。
これはもちろん、ライフ30点を速やかに削りきるためですね。
まとめ
まず言えるのは、かなりのテンポ環境であるという事です。
これは妨害カードの軽さ、ほぼ必ず唱えられるあるジェネラル、30点のライフがそうさせているようです。
という事は、もっさりな挙動のデッキは生存が難しい状況にあります。
また、多人数戦よりも多くにコンバットが発生します。
多人数戦ではラフィークなどでしか使い道の無かったコンバットトリックや攻撃補助の置物なども、採用に値するのではないでしょうか。
そして、結局青が強い環境です。
今後、デュエルコマンダーが流行ってガチな大会などが開かれるのであれば、メインから《窒息》や《花の絨毯》が入る時が来るかもしれません。
以上、ざっくりとデュエルコマンダーについて分かっている事のまとめでした。
池袋BMで開催されるデュエルコマンダー戦について、私はGP京都に行くので残念ながら参加できなさそうです。
しかし、次回以降は何とか参加して盛り上げていこうと思っているので、興味ある方は是非組んでみて下さい!
http://www.bigmagic.net/news/0065.html
私はPPU君に誘われ、先んじてデュエルコマンダーに少し触れていたのですが、EDHの大振りでハプニング性の高い部分と競技性を兼ね備えた、とても面白いフォーマットだと思います。
この面白そうなフォーマット、既にEDHやレガシーをプレイしている人は簡単に始められます。
今日は布教するため、海外のデュエルコマンダーの大会結果から見た環境の簡単なまとめをしようと思います。
▽参考
2013/05/09 Bazaar of Moxen 参加者99人
http://www.mtgtop8.com/event2?e=4945
2013/09/08 Manila Duel Commander 参加者50人
http://www.mtgtop8.com/event2?e=5717
2013/09/14 Commander’s Arena 参加者79人
http://www.mtgtop8.com/event2?e=5632
環境に多いジェネラル、色、デッキタイプ
上記のデッキリストを見ると、《アウグスティン四世大判事》や《結界師ズアー》、《幽霊の酋長、カラドール》《聖トラフトの霊》が多いようです。
それぞれのデッキタイプは、
《アウグスティン四世大判事》 ⇒ コントロール
《結界師ズアー》 ⇒ クロックパーミ
《聖トラフトの霊》 ⇒ クロックパーミ
《幽霊の酋長、カラドール》 ⇒ 墓地活用ビートダウン
という感じですね。カラドールこそ勝てていますが、他のデッキは全て青絡みであり、この環境でも青は最強色で間違いないようです。
また白が良く使われています。が、これはデュエルコマンダーで優秀なジェネラルが軒並み白絡みだから、という事でしょう。
それぞれのリストを眺めると、採用されているカードがかなり軽くなっています。
これは、4人分の妨害が飛び交う事で場が膠着し易い多人数戦に比べ、テンポよく展開と妨害を絡めないと勝てない事を意味します。
また驚いた事は、これらのデッキタイプがEDHで良く見かける即死コンボを殆ど搭載していない事です。
トラフトやアウグスティンならまだしも、カラドールが《壊死のウーズ》や《目覚ましヒバリ》を絡めたコンボを入れていない事は意外でした。
恐らくカウンターや軽量除去の採用率が高いため、個々のパーツが弱いor妨害されると多大なテンポロスとなるコンボ要素が弱い環境なのでしょう。
EDHに比べて採用率の低いカード
《リスティックの研究/Rhystic Study》《Mystic Remora》
どちらもタイマンではあまり恩恵を期待できず、特に《Mystic Remora》は払ったマナに似合わない仕事しかしないようです。
《森林の始源体/Sylvan Primordial》
タイマンではETB効果が3分の1なので、当たり前ですね。
《Arcane Denial》
マナ拘束の緩い確定カウンターとはいえ、アドバンテージを与えてしまうのは弱いですね。
《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
デッキにもよると思いますが、万能バウンスも自分のパーマネントを戻されてテンポロスする危険を鑑みて入っていないようです。
EDHに比べて採用率の高いカード
《マナの税収/Mana Tithe》《魔力の乱れ/Force Spike》《目くらまし/Daze》
これらの採用率が高いという事は、かなりのテンポ環境である事が伺えます。
《金輪際/Nevermore》《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
相手のジェネラルを止める事で、デッキを機能不全にさせることができます。
《金輪際》はズアーで持ってこれるため、特に採用率が高めです。
《祖先の幻視/Ancestral Vision》
多人数戦と違い、回ってくるまでのターン数が少ないので、採用圏内のようです。
《失脚/Oust》
能動的に生物をどかせる軽量除去として。ジェネラルに撃つとほぼソーサリー版の《剣を鍬に》として働きます。
(デュエルコマンダーではジェネラルがライブラリーに戻る場合もジェネラル領域に置けます)
各種プレインズウォーカー
多人数戦ではすぐに殴り倒されるプレインズウォーカーも、タイマンではかなり延命できます。
神と名高い《精神を刻む者、ジェイス》はもちろん、《遍歴の騎士、エルズペス》なども殴り合いに強いことから十分に採用できます。
打点の高い生物
《聖遺の騎士》や《タルモゴイフ》など、低マナコストで打点の高い生物も普通に採用できます。
これはもちろん、ライフ30点を速やかに削りきるためですね。
まとめ
まず言えるのは、かなりのテンポ環境であるという事です。
これは妨害カードの軽さ、ほぼ必ず唱えられるあるジェネラル、30点のライフがそうさせているようです。
という事は、もっさりな挙動のデッキは生存が難しい状況にあります。
また、多人数戦よりも多くにコンバットが発生します。
多人数戦ではラフィークなどでしか使い道の無かったコンバットトリックや攻撃補助の置物なども、採用に値するのではないでしょうか。
そして、結局青が強い環境です。
今後、デュエルコマンダーが流行ってガチな大会などが開かれるのであれば、メインから《窒息》や《花の絨毯》が入る時が来るかもしれません。
以上、ざっくりとデュエルコマンダーについて分かっている事のまとめでした。
池袋BMで開催されるデュエルコマンダー戦について、私はGP京都に行くので残念ながら参加できなさそうです。
しかし、次回以降は何とか参加して盛り上げていこうと思っているので、興味ある方は是非組んでみて下さい!
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