週末にプレリも迫っているので、今日はリミテ目線でRtRのコモンを見ていこうと思います。
リミテの環境理解は、まずはコモンを眺めるところから。


◆白/White

《アゾリウスの拘引者》
2マナ2/1、ETBで留置。
今は懐かしき《コーの鉤の達人》が3マナだったのに対し、2マナでこの能力は破格。
序盤よりも後半に強く、2マナながらダメージレースを左右できるので白をやるなら1枚は欲しいカード。

《騎士の勇気》
5マナのオーラ。+2/+2修正と警戒付与。場に出た時に2/2のトークンを出す。
オーラ特有のアド損をしづらく、盤面への影響力が高いため見た目より使い易そうです。
とはいえ5マナは重く、環境の速さ次第では全く間に合わないカードになりそうですね。

《根生まれの防衛》
3マナのインスタント。居住+自軍生物を破壊されなくする。
やっている事は《安全な道》のアッパーに近く、コンバットトリックしつつ生物を増やせるのはフィニッシャーにすらなり得ます。
問題は受身でしかコンバットトリックにならない事と、生かすためにトークンが必要な事。
ドラフトでは、緑白には入れそうならかなり点数高めでピックしたいですね。
試合中は、緑白がトークンの居る状況で3マナ立てていたら注意。

《素早い正義》
1マナのインスタント。対象生物に+1/0修正と先制攻撃絆魂付与。
派手ではないですが使い易いコンバットトリックですね。
前のめりにダメージレースをしていくデッキではかなり使い易いと思います。青白留置テンポなら確実に使いたいカード。
とはいえ劇的な効果では無いので、使うより使われる警戒をするカードになると思います。

《トロスターニの裁き》
6マナのインスタント。対象の生物を追放+居住。
重いが除去は除去。しかもアドを取れる上にインスタントなので見た目よりもだいぶ使い易そうです。
立ち消えると居住を行う事もできなくなるので、サクれる生物には撃たないように。



◆青/Blue

《門衛》
2マナ0/4防衛。3マナTで防衛生物の数だけライブラリーを削る。
タフネス4という壁っぷりが凄まじく、オマケのような能力も防衛が3体も居れば十分過ぎるほどの脅威に。
起動コストが重いのが欠点ですが、かき集めてライブラリーアウト戦略を考えられる面白い1枚。

《謹慎命令》
2マナのソーサリー。対象生物を留置+キャントリップ。
青白留置テンポで是非とも欲しいカード。アドを失わないのにダメージレースを有利にできる2マナは使い勝手良し。
しかし盤面に影響を与えている訳ではないので、他の便利スペルよりは1歩劣る感じです。
ともかく使うならテンポデッキである必要があるので、留置or飛行生物を多めに取れたら点数を高めに。

《秘密を盗む者》
3マナ2/2。プレイヤーに戦闘ダメージを与えたら1ドロー。
留置で攻撃を通したい生物。《巻物泥棒》より死にやすいが、ダメージレースを仕掛けるテンポデッキではパワー2の方が偉い。
単純に3マナ2/2生物としては破格のスペックなので、優先的にデッキに入れたいですね。



◆黒/Black

《死の歓楽者》
3マナ2/3。解鎖。
最近の黒はマナレシオが高いらしい。素のスペックも悪く無く、その上に解鎖持ち。
先手なら3t目に出す3/4生物の突破力は高く、後手でも相手の動きに応じて2/3の壁か3/4のアタック要因か選べるのは超優秀。
このカードは複数使えるデッキは戦線維持が容易くなるので、黒を使うならできる限り投入したい。

《不気味な人足》
2マナ1/1。2マナ再生持ちの解鎖。
↑と同様、盤面によってアタック要因かブロック要因か選べる便利な生物。
こちらは盤面への影響力が少ないので解鎖なしで出ることが多そうだが、その場合は再生壁としてかなり優秀な生物となる。

《打ち上げ》
4マナのインスタント。追加コストで生物生け贄。対象生物を破壊してコントローラーに2ダメージ。
黒が殺せる代わりに再生できるようになった《死の爆弾》。アドは失うが追加ダメージも踏まえて割と使い易い。
サクッて嬉しい生物はゴルガリに多く、追加ダメージラクドス系統の押し込みと相性が良いので、それらと組めそうなら使いたいところ。

《下水のシャンブラー》
3マナ2/1。活用3マナ。
盤面でのスペックはそれほどでもないが、3マナで+1カウンターを2個載せられる活用の使い易さがグッド。
相打ちや《打ち上げ》で墓地に送り、2マナ1/1飛行絆魂などに活用させられれば2枚分に近い仕事量になります。
他の活用生物は重いor効果が薄いものが多く、単色で便利な活用持ちとして重宝すると思います。



◆赤/Red

《滅殺の火》
3マナのインスタント。対象に3点+死亡した場合追放。
今回の基本火力枠。ダブルシンボルなので赤が濃くないと使えないのが難しいところ。特に多色にしたいRtR環境では。
とはいえ火力が弱い訳もなく、赤を使ってこれが取れたら、積極的に赤を濃くしていきたいですね。

《流血の家の鎖歩き》
2マナ2/1。解鎖。
解鎖生物だが、基本的に解鎖状態でしか出さないであろう生物。
解鎖後のマナ3/2というスペックは凄まじく、先手2t目に出た時のプレッシャーは相当。
しかし所詮はタフネス2なので、熊に簡単に相打ちされてしまうので腐った時の対処も必要そうです。

《跳ね散らす凶漢》
3マナ2/2。先制攻撃+解鎖。
M12リミテを荒らした《血のオーガ》を彷彿とさせるスペックの生物。こちらの方が柔軟性は上。
3/3先制攻撃の止めにくさの難しさはもちろん、2/2先制攻撃もブロッカーとして強く、シングルシンボルなのも相まってかなり使い易い生物になっています。

《ヴィーアシーノのゆすり屋》
3マナ2/1。ETBで1ディスカード1ドロー。
見た目は地味ですが、デッキの潤滑油として私の評価は結構高め。
この手の生物はパワーが1で盤面への影響力が少ない事が多いですが、このカードはパワー2なのがポイント。



◆緑/Green

《ケンタウルスの伝令》
1マナ0/1。3マナで生け贄に捧げると3/3トークンを場に出す。
やっている事は4マナで3/3生物を生み出しているだけなので、正直言って弱いカード。しかし居住を生かすには必要となりそうです。
1,2t目に出せれば3t目に3/3を出せ、1回のチャンプブロックがオマケで付くと考えればただ弱いカードでは無いので、トークンの頭数を確保するために使う事になる予感。

《ドルイドの講話》
2マナのインスタント。自身へのダメージ全て軽減+居住。
《根生まれの防衛》に近いコンバットトリック。《根生まれの防衛》よりも更に受身な使い方になる。
基本は一方的に討ち取れる生物だけブロックし、このカードでアドを稼ぐことになるか。
いずれにせよトークン必須+使いどころが限られてしまうが、上手く使えれば脳汁必須。

《門を這う蔦》
2マナ0/2。防衛+ETBで基本土地か門をサーチ。
《森のレインジャー》に近いカード。マナ基盤の安定化をしつつ防衛カウントを稼げる。
しかし、今のところ防衛持ちの数が大事で強い生物は、青の《門衛》くらいだと思うので、防衛はあまり役に立たないか。
逆に《門衛》と一緒にかき集めると最高に楽しいデッキになるかもしれません。



◆多色/Multi

《穴開け三昧 》
1赤黒の3マナインスタント。対象生物に+4/-4修正。
万能除去。カラー的にタフネス5以上の生物が極端に少ないので、パワー強化を使う事は稀になるかと。
赤赤が必要な《滅殺の火》に比べて多色なのが偉く、また再生を許さないのも○。

《ケンタウルスの癒し手》
1緑白の3/3。ETBで3点ゲイン。
強い。《ケンタウルスの狩猟者》に加えてライフゲインがあるのはダメージレースになるリミテでは単純かつ効果的な脅威です。
このカードが複数枚使えたら少し遅いビートにしても間に合うので、準備に時間がかかる居住ビートでは確定で欲しいパーツですね。

《薬術師の計略》
青赤の2マナインスタント。対戦隊手の生物1体に-2/0修正。3青赤で超過。
パワーを削った上での攻撃強制効果は睨み合いに強く、特に横並びになる緑白に対してエンドカードとなり得るんじゃないでしょうか。
相手に攻撃させて一方的に討ち取った上、次ターンに《秘密を盗む者》の攻撃を通せたら最高。

《本質の反発》
2青赤の4マナインスタント。生物呪文を打ち消して、そのマナコスト分のダメージ。
テンポデッキが1~3t目に生物を並べ、以降はこのカードを構えているだけで勝てるカード。
しかし4マナという重さが凄まじいので、ちゃんと警戒していれば大打撃にはならないはず。
使うより使われる事を警戒したいカードですね。

《忌まわしい回収》
緑黒の2マナソーサリー。ライブラリーを5枚みて生物か土地を手札、残りを墓地。
強化された《根囲い》。デッキの潤滑油として優秀で、墓地に活用生物を落とすこともできる。
活用がしっかり集まっていれば強いが、流石に構築向きすぎる効果か。

《軽騎兵の巡視部隊》
2青白の4マナ2/4。瞬速警戒。
突然現れるブロッカー。使う事はもちろん、使われる事を警戒しないと大損害を受けるカード。
素のスペックも高いので、青白系統のデッキになるなら抜ける事は無さそうです。

《ギルド渡りの行列》
多色土地。タップイン+場に出た時1マナ必要。
テンポロスが大きい土地ですが、この多色環境では全色でるこの土地はありがたい存在。
多色カードを集めて3色以上のデッキになる場合は、かなり優先して確保しておきたいところです。



こんなところでしょうか。
こう見ると緑白居住、青白留置テンポ、赤黒t緑ビートあたりが基本のアーキタイプになりそうです。
色の組み合わせ的に白青赤黒緑の順に2色カードが存在するので、どこか切り取って3色のデッキを組むのがカードパワーを高められます。
カードの裏の色配置から、赤と黒を入れ替えるとRtRの色分布になるので、忘れてしまった場合はそうやって思い出しましょうw


今週末はプレリなのでシールド戦ですが、個人的にはRtRでドラフトをするのがむっちゃ楽しみです。
BMオールナイトプレリが終わったら、賞品パックを持ち寄ってドラフトを開きましょう!

コメント

冥腐
2012年9月26日17:27

参考になりました~
オールナイト後はごらくさん家にいこう。

マルティロ
2012年9月27日9:54

勉強になります!

nophoto
kwhm
2012年9月28日13:36

忌まわしい回収はインスタントですよ~

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