昨日までで先週末の大会レポを書き終えたので、今日は現在のスタン環境について少し考察。
と言っても最も広いカードプールが使える時期なので、環境考察の意味はほとんどありませんがw

まず、直近の大きな大会で結果を残したデッキ分布をざっくりと見てみましょう。

※参考
HappyMTG http://www.happymtg.com/
StarCityGames http://www.starcitygames.com/events/120805_washingtondc.html
池袋BIG MAGIC http://ikebukurobm.diarynote.jp/201208081422171382/


◆08/05 StarCityGames - StandardOpen WashingtonDC
参加者:629人
1st:赤青緑マナランプ
2nd:青白Delver
3rd:青白Delver
4th:青白Delver
5th:ナヤビートダウン
6th:Frites
7th:緑単ダングローブ
8th:青白Delver


◆08/05 PWC新宿(M13GameDay)
参加者:94人
1st:青黒t緑ゾンビ殻
2nd:青白Delver
4th:ナヤビートダウン
4th:青白NoDelver
8th:青黒t緑ゾンビ殻
8th:青白Delver
8th:エスパーコントロール
8th:RUG-Delver


◆08/04 PWC横浜(M13GameDay)
参加者:86人
1st:ナヤビートダウン
2nd:ナヤビートダウン
4th:青白NoDelver
4th:青白Delver
8th:ナヤマナランプ
8th:黒単コントロール
8th:青白人間ビートダウン
8th:ナヤマナランプ


↓おまけ
◆08/05 池袋BIG MAGIC M13GameDay
参加者:32人(?)
1st:赤黒ゾンビ
2nd:青黒ゾンビ
4th:青黒テゼレイター
4th:緑単ダングローブ
8th:赤黒ゾンビ
8th:ナヤマナランプ
8th:青白Delver
8th:青緑感染



主な勝ち組は青白Delverとナヤビートのようです。
この他にも30~50人規模の大会ではゾンビやステロイドなども活躍しています。
今回は、「青白Delver」「ナヤビート」「ゾンビ」について、デッキリストを見つつ少し考察をしたいと思います。


◆青白Delver
08/05 SCG StandardOpen 2nd
Charles Gindy
MainBoard
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3 《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》
4 《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
4 《はらわた撃ち/Gut Shot》
4 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
4 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
2 《精神的つまづき/Mental Misstep》
2 《思考掃き/Thought Scour》
1 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
3 《マナ漏出/Mana Leak》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4 《金属海の沿岸/Seachrome Coast》
3 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
9 《島/Island》
1 《平地/Plains》
SideBoard
4 《栄光の騎士/Knight of Glory》
3 《幻影の像/Phantasmal Image》
2 《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
2 《否認/Negate》
2 《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》
2 《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace》

メインに《刃砦の英雄》を入れた青白虫です。
《刃砦の英雄》は対ビート戦に強く、本来が弱い同型もメインから《精神的つまづき》でバウンスをケアしています。
青白虫は他にも色々なバリエーションがありますが、ビート環境の加速から遂に《刃砦の英雄》まで採用され始めた事を受けて、このリストを取り上げました。
他に気になるのはサイドの《栄光の騎士》。増えてきた黒単コントロールやゾンビ対策でしょうか。
シングルシンボルのプロテクション黒で2マナなので、《ミラディンの十字軍》よりは使い易そうです。



◆ナヤビートダウン
08/05 PWC新宿(M13GameDay) 4th
Chou Tenu
MainBoard
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
3 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
2 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4 《刃の接合者/Blade Splicer》
2 《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
4 《修復の天使/Restoration Angel》
2 《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》
1 《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
1 《霊誉の僧兵/Geist-Honored Monk》
1 《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
1 《スラーグ牙/Thragtusk》
1 《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1 《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
2 《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
3 《出産の殻/Birthing Pod》
4 《銅線の地溝/Copperline Gorge》
4 《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《ガヴォニーの居住区/Gavony Township》
2 《平地/Plains》
1 《山/Mountain》
4 《森/Forest》
SideBoard
4 《天界の粛清/Celestial Purge》
2 《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》
1 《ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender》
2 《スラーグ牙/Thragtusk》
1 《攻撃的な行動/Act of Aggression》
1 《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
1 《棘投げの蜘蛛/Stingerfling Spider》
1 《酸のスライム/Acidic Slime》
2 《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》

殻を使ったナヤビートダウンです。といっても殻はメインに4枚ではなく、引かなくても戦える構成になっています。
ナヤビートダウンはその生物プールの広さから、生物選択に個人個人で大きな差が見られます。
ただ最近は《絡み根の霊》が《エルフの幻想家》になり、メインの《酸のスライム》が無いレシピが殆どのようです。
ナヤビートは生物の層がとにかく厚く、一度《出産の殻》が動き始めるとすぐに盤面を制圧できるのが魅力のデッキです。
このデッキのサイドも《天界の粛清》が4枚取られており、ゾンビが強く意識されている事が伺えます。
メタの動きに合わせて様々なパーツの組み替えができるので、SOMブロックが落ちるまで常に使われ続けるデッキでしょう。



◆ゾンビ
08/05 PWC新宿(M13GameDay) 1st
Suzuki Akiyoshi
MainBoard
4 《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》
4 《墓所這い/Gravecrawler》
2 《煙霧吐き/Fume Spitter》
4 《幻影の像/Phantasmal Image》
4 《血の芸術家/Blood Artist》
1 《グールの解体人/Butcher Ghoul》
4 《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger》
4 《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
1 《皮裂き/Skinrender》
2 《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
3 《迫撃鞘/Mortarpod》
4 《出産の殻/Birthing Pod》
4 《闇滑りの岸/Darkslick Shores》
4 《森林の墓地/Woodland Cemetery》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
7 《沼/Swamp》
SideBoard
2 《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
2 《破滅の刃/Doom Blade》
2 《ミミックの大桶/Mimic Vat》
2 《皮裂き/Skinrender》
1 《納墓の総督/Entomber Exarch》
1 《ヘイヴングルの死者/Havengul Lich》
1 《虐殺のワーム/Massacre Wurm》
1 《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》

色々なパターンがあるゾンビデッキですが、今回紹介するのは青黒t緑のゾンビ殻です。
ゾンビには《出産の殻》と相性が良い生物が多く、万が一「弾切れ」を起こしても《出産の殻》を使う事で常に盤面に脅威を送り込むことが出来ます。
このリストでは青黒ゾンビから、何と《戦墓の隊長》をメインから抜いてしまい、その枠に追加のクローン生物と《出産の殻》が入っています。
殻を使うレシピでは《血の芸術家》や《ゲラルフの伝書使》をクローンでコピーする動きが強く、優秀なロード無しでも削り切れる、という事でしょう。
ゾンビにはこのレシピの元になった青黒ゾンビの他にも、火力と《ファルケンラスの貴種》で速度と押し込みを重視した赤黒ゾンビがあり、そちらもまだ人気があるようです。
しかし海外で勢いがあったのは7月末まで。今後はどうなるかメタ次第といったところです。




それぞれ、ざっくりとした考察でしたがこんなところでしょうか。
私は今、好んで赤黒ゾンビを使っていますが、このメタられ具合が続くとなると別のデッキにシフトする必要がありそうです。
特に《栄光の騎士》は裏返った虫を強化しつつ地上のゾンビがビタ止まりするので、虫に優位が付いた時代が終わるやもしれません。



津村さんの公式記事がなくなったのが寂しくて、思わずこんな記事を書いてしまいました。
機会と時間があればまた書いてみようと思います。

コメント

冥腐
2012年8月9日21:19

ゾンビはもう終わりか…(まだ終わってはいない。
ぞんびきつくなってきましたね。私は他のタイプを考え始める方にシフトしました感じです。
地上の速さはすごく強いのですが、栄光の騎士が使われ始めるときつくなりそうですね。飛んでみますか?
吸血鬼とか。でも重いんですよね。ZENの、カラストリアの貴人や門番ほど優れた低コストが少ないってのがネック。夜鷲、貴種、夜候、ファルケンラスの門番くらい。
娯楽先生、スピードがあるデッキを使いたいです。

Tプロ
2012年8月9日23:06

ごらくは人間の鑑

ごらく
2012年8月10日18:03

>冥腐君
今、一番速くて安定したデッキは赤黒ゾンビだから、まずそれを極めなさい。

>Tプロ兄貴
褒め言葉で煽るのはやめてくださいw

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索